わくわく・ドキドキ・農業チャレンジ「いきいきファーム立江」発信!
2023-07-23

水車を作って動かそう(2日目)[7/23(日)]

2023.7.23(2日目)<チェックイン>
 2日目も暑さ対策のため1時間前倒しの9時から開始したのですが、1日目を存分に楽しんだ子供達は待ちきれず、定刻のずっと前からやってきました。今日のチェックインは「春が来た広場」です。ファシリテーターは1日目と同じ大学生の久積くんと外舘くんです。綺麗な輪ができました。「変化」あるいは「成長」を感じました。きっと良い成果が導かれることでしょう。集合写真も撮りました。

2023.7.23の全体テーマは「モノづくりして自然エネルギーに接近!」
 暑さ指数(28)を確認の上、①2日目からの参加者のため、そして、②熱中症対策として身体を冷やすため、また、③昨日からの自分の変化、特に「見る目(観察力)」に気づくため、まずは、昨日とおなじようにフィールドノートを持って、田んぼ探検と探索の旅に出発しました。

仲良くなり、泥んこ名人、生き物博士が続出! 初日とは違う2日目の「大きな変化」は、みんなが田んぼで走り出して、泥んこランナーになったことでした。これには驚きました。

いつものように足を洗って水分補給。その後、各自で体験の振返り、それを共有して、個々の体験を経験化しました。

学び環境や平素の暮らしの中に「日陰」をどう作るかは気候変動時代の大きな課題です。キーワードは「工夫」です。

子供達は体験や気持ちの言語化と共有が上手になってきました。ポストイット(ツール)の威力でしょうか? 社会的促進でしょうか? 学びとる力(個々の成長)でしょうか? そこで内容の整理や分類もやってみました。保護者のみなさんの参加も自然な形になってきました。子供も大人もありません。皆が地球を考える人、科学する人。未来を創る人、ひとりの住民であり「市民(まちづくりの構成員)」であることを学習してもらえたら幸いです。

2023.7.23 午前のテーマ<水を汲み出す仕組みづくり>
 まずは自分のアイデア(マイ水車)を考えてきた人がみんなの前でプレゼンしました。

次は2班に分かれてグループワーク。班単位で水車の設計図を作成しました。2つの班の水車設計図ができたら「まとめ役」がプレゼンします。「共通点や良いところを合体してひとつの水車を共創しよう!」という作戦でした。興味深かったことは、作業のプロセスが班ごとにユニークだったこと。A班は、製作するために必要なコトを次々具体化していく戦略、B班は、話し合いの時間を十分確保して、チームメンバーからアイデアを引き出す方策でした。

位置エネルギーの学習
 水車を作り、動かすにあたり、科学の用語を知り、簡単な事例からどう使われるのか?を知る。あるいは刺激される。いわば「応用を考える」ことへのメンタリング。そのことから「水車がなぜ動くか」「エネルギーの意味」「水の科学」に接近するのは自分の力、というのがFarm19方式です。

みんなで田んぼクッキング
 ゲキ暑のなかのローカルなランチメニューを考えるのはたいへんでした。とはいえ、それが面白い。思案の結果、2日目は、流しソーメンにすることにしました。

ミソは、コミュニティの協力者に手伝ってもらい、地元の竹林で切り出してきた竹を使って流しソーメン装置を共同製作すること。ソーメンが流れる仕組みづくりに関わり、そこから、水車がなぜ動くか? それに関係する水の力を生み出す位置エネルギーについて考えることです。同時に、協働のプロセスを楽しみます。言い換えると、いまあるもので、健康的な食(ランチ)を、仲間と一緒にDIYする。その「プロセス遊び」がクッキング、結果的に「とっても美味しい」時間を共有する。それがFarm19での「みんなで田んぼクッキング」です。いわば「ナールほどランチ」😀

2023.7.23 午後のテーマ<水車を組み立て動かす>
 設計図に描いた水車をふたつの部分(左右の車輪)に分けて共同で工作しました。手順は、①車輪の骨組みパーツをつくる。そのため、設計図どおりに、木材を採寸、ノコギリ(昔ながらの道具)を使って裁断する。②骨組みパーツ(端材)を木ネジで固定して車輪にする。その際、インパクトドライバー(近代的な電動の道具)を使う。③できあがった2つ(左右)の車輪をブレード(水を受け止めるパーツ)でくっつける(合体)。こうして水車ができあがりました。稼働させる地点(3坪原始農業博物館の井戸予定地)に運び、設置(仮設)しました。動いた!

チェックアウト
 子供達の成長は著しくわずか2日間のプログラムでしたが顔が変わりました。科学・モノづくりする喜び、友達ができた、来年も参加したいなど、振り返り、感じたこと、気持ちを言葉で共有してくれました。嬉しいです。子供達、保護者のみなさん、スタッフ、関係各位、ありがとうございました。


参加者の年齢分布
募集対象は小学生でしたが低学年の児童には家族等(保護者)の付き添いが必要だったので弟妹等の園児の参加もありました。

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